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糖質制限ダイエット!?運動!?スマホっ首!?それってどこまで本当なの!?

こんにちは、院長です。

今回の施術日誌のテーマは、番外編というか、実際に当院に来られている患者様から受けたご質問、疑問に対しての回答編ということで書いてゆこうと思います。このブログで以前にも同じような疑問にお答えする趣旨で書かせて頂いたことがありましたが、また別なご質問を当院に来られた際に直接頂いたり、SNSで頂いておりましたので、そちらにお答えしてゆきますのでよろしくお願いします。


糖質制限って良く聞くけどどうなの?

最近「糖質制限」という言葉を耳にすることが多くなりました。主にはダイエット目的ということでの言葉だと思いますが、では実際にはどうなのかを考えてみたいと思います。この糖質制限と同様に「脂質制限」というダイエット方法も以前は聞こえてきましたが、最近では脂質を制限するよりも糖質を制限した方がダイエットには効果的と言われるようになり、自宅や職場での食事にもその方法を取り入れて行っている方もいらっしゃると思います。

実はこの糖質制限と脂質制限、海外で学術研究がなされており、すでに結果が発表されております。結果的にはどちらもさほど変わらないという結果です。それよりもなによりも目を引く結果となったのが、糖質制限というか「低糖質ダイエット」を行うことで、心臓病や腎臓病などの循環器障害やガンなどの病気を招くリスクが高まるということが分かっており、死亡率も約30%も高まるということでした。その他にも糖質は体の様々な働きを助けてくれている物質でもあり、その働きができなくなってしまうことや、糖質は元々、体を動かす為のエネルギー源ともなっており、エネルギーの素が不足すると急激に脂肪が分解され、それが原因となり悪玉菌や活性酸素が体内に充満してしまいます。それが様々な病気の原因となりえます。

これからダイエットを考えている方には少しやる気をそぐことを言ってしまうかもしれませんが、ダイエットは簡単に行える方法をどうしても好んでしまいがちですが、ダイエットに簡単な方法など無いと思って下さい。きちんとした食事、適度な運動を毎日続けるということ、それしかありません。つまり、食事の量と運動の量を比べてみて、運動で消費する様々な消費量を食事の量が上回ってしまうと肥満となってゆきますので、その2つの量の関係が逆転しないようにすることが大切です。テレビの通販などでやっているダイエット関連の商品紹介も、必ず画面のどこかに「適切な食事制限と適度な運動も併せて行った結果です」と表記されていますので、くれぐれも「あれだけで」ダイエットになるという勘違いはしないようにして下さいね。

筋肉はやわらかい方が良い筋肉って本当!?

筋肉は柔軟性がある方が良いと言われたりしますが、これに関しては半分正解という感じだと思います。確かに柔軟性がある筋肉は良い筋肉だと言えます。ただし、「部位によっては」ということになります。

筋肉は関節を動かす為の動力となっている組織で、筋肉が収縮(ちぢむ)ことで関節が曲がります。この筋肉に柔軟性があれば関節の可動域は広く、硬すぎることで関節の可動域が狭くなります。これを別な言葉で表現すれば柔軟性があるということは可動性(モビリティ)に優れ、はりがあって硬い筋肉は安定性(スタビリティ)に優れていると言えます。この2つの筋肉の特性は関節の種類によって決まってきます。関節の中で可動性を求めている部位は、関節の可動の軸が複数ある関節であり、安定性を求めている関節は可動の軸がひとつである部位と言えます。

言葉で表すと難しく聞こえますが、原理を考えるととても簡単だと思います。例えば、肩(肩甲骨周辺)や腰、股関節のように、色々な方向へ動かせる「多軸関節(たじくかんせつ)」は、動かせる方向が多いので柔軟性がある筋肉の方が良いと言えます。逆に膝や肘などのように一方向にだけ動かせる「単軸関節(たんじくかんせつ)」は、何かを支える為の関節である為に安定性があった方が良いと言えます。もし色々な方向へ動かせるはずの関節の可動域が狭く、衝撃を受けたり体を支える為に安定性を求められるはずの関節に安定性が無ければどうなるか想像できますか?このバランスがおかしくなってしまった時や、本来動くはずのないところまで可動範囲を超えて瞬時に動こうとした時に起こるのが外傷と言われる「ケガ」になります。

通称スマホっ首ってどんな首!?

最近「スマホっ首」という名前を聞いたことがある方が増えていると思います。実際にこのスマホっ首ってどんな首なんですか?というご質問を受けました。そこでこのスマホっ首についてお話しをしてゆきたいと思います。そもそもスマホっ首というのはストレートネックのことで、人間の首は7つの骨(中には8つある方もいます)で構成されています。この7つの骨の並び方を横から見た時、後方に向かって反り返っている状態が普通の状態ですが、スマートフォンを見る時に、どうしても目線がスマートフォンに向く為に、下を見ている傾向が圧倒的に強くなります。このような姿勢を続けてしまうことで、本来後方へ反っているはずの骨の並びが、真っすぐになってしまい、横から見た時に顔が前に出てしまう姿勢になります。これは「弯曲消失(わんきょくしょうしつ)」と呼ばれる現象で、この弯曲が消えている状態をストレートネックと言います。

このストレートネックはなにも、スマートフォンの使用だけで起こることではなく、デスクワークやパソコンの作業に従事している方や、下を向いていることが多い仕事の方にも起こる症状で、このストレートネックによって起こる体の不具合としては下記のことが考えられます。

・頭痛
・視覚障害
・聴覚障害
・めまい
・肩こり、肩の痛み
・首の痛み
・鎖骨下部の違和感
・腋窩部(脇の下)の違和感
・上肢、手指のしびれ
・背中の重さ
・肩甲骨周辺の痛みや違和感
・一部呼吸器や循環器の症状に似た不定愁訴

この他にも色々あると思いますが、原因が分からないような症状がストレートネックを改善したらうそのように消えたという方も決して少なくありません。もし皆さんが、不定愁訴などで悩まれている場合、このストレートネックという問題も一因としてあるかもしれません。ちなみにこの弯曲消失は、首だけでなく腰にも起こる症状です。

体に痛みがあっても運動を続けた方が良いの!?

このご質問は実は意外と高齢者の方から言われることが多いご質問になります。このご質問の背景には、病院の先生、治療院の先生、我々のような先生から「毎日適度な運動をした方が良いですよ」とか「筋肉をつけないとダメです」と言われたことがあることに起因しています。もちろん運動をすること自体は悪いことではありませんし、筋肉も無いよりはあった方が良いとは思いますが、痛みに耐えてまで無理をする必要はありません。もしそのような説明が無かったとすれば先生の説明不足だと思いますし、先生が伝えたはずだと言っても、患者様が理解していなければ話してないのと同じだと思います。

痛みに耐えてまで運動を繰り返してしまうことで、脳の記憶から痛みという情報が消えにくくなってしまいます。また、無理をして高齢者の方に筋肉をつけさせようとすることが痛みやケガと背中合わせだと考えるのが妥当だと私は思いますので、筋肉をつけるということではなく、まずは今ある筋肉に柔軟性を持たせる為に体操をして頂くようにお話しをします。これは整形外科で筋肉をつけて下さいと言われてきた患者様にもそのように伝えて、変えて頂いています。

例えばラジオ体操のような体操を考えてみて下さい。あのような体操を毎日続けていると、知らずの内に筋肉が少しずつ発達してゆきますし、同時に柔軟性も手に入れることができます。だからこそ私は、高齢者であればあるほど、毎日のラジオ体操をお勧めしています。


極端なメディア情報に流されすぎている

最近の世の中では健康ブームとも言えるほど、毎日のようにテレビ番組や通信販売番組などで健康に関する知識や健康器具、ダイエット食品などの情報が数多く放送されています。もちろん健康に関して言えば役に立つ情報だとは思いますが、私から見て個人的に思うことは、医師が出演する健康番組も、健康関連商品の通信販売も、それだけをやっていれば、それだけを食べれば健康や特定の病気に良いと言っているようにしか聞こえません。例えば「トマトが〇〇に良い」と放送されれば、翌日スーパーの売り場からトマトが品切れになりました。「納豆が良い」と放送されれば、納豆が売り場に無くなるという事態が実際に起こりました。

しかし人間の健康は、なにかひとつのもので健康が成り立っているというわけではありません。もちろん度が過ぎるほど食べるとなると、トマトや納豆も体に害を及ぼす危険性もあります。テレビという影響力を考えた時に、きちんと真実を伝えることがとても重要となります。もちろんそれが各局の責任でもあります。

そんな極端な情報に流されずに、きちんとバランスのとれた食事や、病気に対する考え方もケースバイケースであり、状況やその方がおかれている環境によって変わるということを忘れないで下さい。例えば、スギ花粉の時期に、スギの花粉症の診断を受けている方が体に良いという理由でトマトを摂取すると、花粉症の症状を悪化させるおそれがあります。柑橘系の果物に含まれるビタミン類が体に良いからといって、心臓の薬をもらっている方はグレープフルーツ等がタブーとなります。このように、その方々の症状や環境はそれぞれであり、特定のものを食べたり飲んだり、特定のものをやっていれば良いというのは大きな間違いです。

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