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秋口に多いギックリ腰!ギックリ腰を起こさないようにする為には!

こんにちは、院長です。

今回の施術日誌のテーマは、これからの時期に考えておかなければならない初秋、いわゆる「秋口」に起こりやすい肉体的不調の代表格「ギックリ腰」に焦点を当てて考えてみたいと思います。

実はこのギックリ腰と言われる症状には種類と、春先、秋口に特に起こりやすいという特徴があります。なぜ春先や秋口に多く起こりやすいのか、それを防ぐ為には普段、どのようなことに気を付けて生活すれば良いのか、もし痛みが出てしまったらどのように回復まで過ごしてゆくべきなのかをご説明してゆきたいと思います。


突如襲ってくる激痛!ギックリ腰とは!?

通称「ギックリ腰」は、西洋では魔女の一撃と言われている腰痛で、肉体的に重労働をしたり重量物を持ち上げたりしたわけでもなく、突然腰部に激痛が現れ、身動きがとれない状態となってしまいます。痛みの現れ方には大きくわけて2種類あり、腰に激痛が出た瞬間から身動きができなくなるパターンと、腰に違和感を感じた瞬間から、数分間じわじわと締め付けられるような痛みが現れ、最終的には激痛になっているという状態です。

本来、自覚症状や前兆症状が無いわけではなく、一度でも経験されたことのある方であれば、そろそろ痛みが出てきそうな感覚はある程度わかるはずです。しかし未経験の方であれば、違和感は感じているものの、それがギックリ腰の前兆だとは気がつかず、気のせいかもしれないと思っている内に何かのきっかけでギックリ腰を起こしてしまいます。前兆症状としては主には筋肉が伸展(伸びようとした時)した時に違和感を感じることがほとんどの為、下記のことに気を付けてみて下さい。

・お辞儀をしようとすると腰に違和感がある
・歯磨きの時のうがいをする時に腰に軽い痛みがある
・お尻の周辺がはっているような感じがする
・座っている姿勢から立ち上がる時に腰に違和感がある
・車の乗り降りの際に腰に違和感がある
・腰をひねる時に痛みやはりを感じる
・歩行時にお尻や腰が引っ張られるような感じがある

ギックリ腰には種類がある!

ギックリ腰と一口に言っても、実は数種類に分けられる為に本来は治療や施術を行う時には分けて考えるのが当たり前のことだと言えますが、通常、整形外科などでの医療機関で受診する場合、病名自体は「急性腰痛症」とされることが多く、その症状をわけて考えるという方法はなく、主には鎮痛剤による炎症を取り除いてゆくという治療法となります。もちろんこの方法でも数週間で痛みは消失し、今まで通りの生活を送ることも可能です。

しかしこのギックリ腰、痛みが出てから、その痛みを回復させるということが大切なことなのではなく、今後、そのような痛みを出さないようにする為には何が必要なのかを考えて行かなければ、将来的に同じ痛みを繰り返してしまい、その都度痛みを治して、また痛みが出てという繰り返しになってしまいがちです。痛みが出る原因や痛みが出やすくなる状況や傾向を考えて、その原因が痛みに変わる前に痛みが出ないようにしてゆくことがもっとも大切です。

お尻と足(脚)に着目

ギックリ腰は、痛みが出た状態では腰の症状となりますが、主な原因としては腰というよりもお尻と足(脚)の筋肉の拘縮に着目することが大切です。人間の体の後ろ側の筋肉をを包んでいるメインの筋膜は「フィシャルバックライン」と呼ばれ、始まりが眉毛のやや上にあり、頭頂部を経由して首から足の裏までつないでいます。その為、下半身の筋肉と筋膜の癒着などによって脚の筋肉の動きが悪くなってくると、後ろ側の筋筋膜を伸ばそうとする姿勢を行おうとした際に、筋筋膜がうまく伸びれない状況となってしまい、腰部までを引っ張ってしまいます。その時、瞬間的に伸びようとはするものの、伸びれない筋筋膜であれば筋筋膜が損傷する恐れがあり、それを防ごうとして急激に収縮して一種の防御姿勢をとろうとします。

急激な収縮が起こってしまうと、収縮した筋筋膜が骨同士を引っ張ってしまい、骨と骨の間にある軟部組織(靭帯など)を挟んでしまいます。その時に炎症が生じ、炎症を起こしている組織は固まってしまう特徴がある為に、そのまま「関節がロック」されたロッキング現象を起こしてしまいます。このロッキング現象が解除され、炎症が治るまで痛みが持続してしまいますが、このロッキング現象を解除しておくかどうかで、その後の回復までにかかる日数が大きく変わります。

お尻周辺と下半身の筋筋膜に柔軟性を持たせておくということは、例えば無理な姿勢になった時でも筋筋膜がきちんと伸びてくれるので、腰部の骨同士を引っ張ったりすることがなくなります。

ひと昔前は「冷やして絶対安静」、しかし現在は・・・!?

多くの場合、ひと昔前まではギックリ腰に関わらず、炎症による体の痛みや不具合に対しては「冷やして炎症を取り除く」ということと「痛みが治まるまで安静にする」という方法が一般的とされてきました。しかしここ数年、炎症に対する考え方の変化にともない、対処方法にも変化が出てきました。これは炎症だけでなく筋肉痛(主にはDOMSと呼ばれる遅発性筋肉痛)などにも同様のことが言えますが、炎症や損傷している組織の修復の際には、損傷している内部部位に大量の血液を流すことで修復を早めようとして体が働いています。この内部の患部に大量の血液が流れる際、血管が脈を打つように「ドクンッドクンッ」と痛みが出ます。これが炎症の痛みになります。

この炎症に対して今までは、「冷やす・固定や圧迫・患部を心臓より高い位置に挙上・安静」と言われる処置が一般的でした。確かにこの手法であればある程度痛みが軽減しますが、この方法で一番考えて行かなければならないのが、この方法の全てにおいて言えることは「患部に流れる血流を阻害している」ということです。

一瞬の冷却であれば、人間の体温が低下してしまうという反応を脳が起こすことで体温低下を防ぐ為に血流を促す為に血流が良くなりますが、冷却時間が長くなればなるほど血流を抑制しはじめます。さらには固定や安静は筋肉を動かさない為に、筋肉の収縮による血液を送り出すポンプ作用が行われません。また、圧迫や心臓よりも高い位置に患部を挙上するという行為も、血流を抑制する為の方法となります。

この考え方は本来、組織を修復する為に大量の血液を流そうとしている体の機能を全て阻害している対処法となってしまいます。確かに冷却をすることで良い面もありますので、もし急な場合の冷却に関しては、直接氷で患部を1分程度として、持続冷却は避けるようにする方が好ましいと言えます。まずは炎症を取り除いて痛みを治すことに重点をおいて考えるのではなく、組織がきちんと修復するように対処することを重点に考える方が将来的に良いと言えます。


炎症が止まる=治ることではない

炎症が治ると、炎症による痛み自体は消失してしまうので、治ったものと勘違いしてしまいがちです。しかし炎症が治るということは、体内で組織の修復が止まってしまうということになる為に、痛みが治っても患部の状況が回復したとは限りません。現在の考え方としては、できるだけ血流を促して炎症を進めることで組織の回復を早めてゆくという考え方が徐々に定着してきました。もちろん皮下出血がある場合や、骨折が絡んだ外傷の場合には血流を促してしまうと体内で出血を進めてしまう為に、このような場合には冷却をして、内部での出血を止めてゆくことが必要となります。その時々の状況をきちんと把握して状況に応じた対処法をしてゆくことが早めの回復への近道となります。基本的には一度、医療機関での受診を行ってみましょう。

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