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足がつる!解決策のひとつは昔から受け継がれてきた「和の文化」かもしれない!

こんにちは、院長です。

最近とても増えている相談内容があります。「足がつるんですが・・・」という相談です。確かにこの時期特に増える相談内容ではあるのですが、主には脱水症状(熱中症含む)の前兆症状として最近は良く知られています。そこで今回は、脱水症状も含めて足がつるという内容に関して、出来るだけ具体的なお話しをしてゆきたいと思います。


足がつるとは具体的に何が起こっているのか?

よく「足がつる」というお話しを色々な場面で耳にすることがあります。足がつるという状態は皆さんもよくご存じだと思いますが、突然足が、痛みを伴って硬直してしまう症状です。ではこの足の硬直はどのようにして起こっているのかということを説明してゆきたいと思います。

ふくらはぎが硬直してしまうことを通称「こむら返り」と言います。このこむら返り、正確には「腓腹筋痙攣(ひふくきんけいれん)」と言いますが、この言葉にあるように筋肉が痙攣を起こしている状態のことを足がつると言っています。人間の筋肉が動く時、基本的には「脳からの命令によって筋肉を動かします」が、動かす時にはある程度のエネルギーが必要となります。例えば脳から「筋肉を収縮させて下さい」という命令がある筋肉に出されたとします。その命令が伝わった筋肉は収縮(縮み)して、その筋肉がつながっている骨を引っ張り上げます。この時、収縮している筋肉に対して正反対の位置にある筋肉は「反射作用」によって伸びます。これが「関節が動く」ということです。この関節を動かす為の命令が出ていないにも関わらず、動作の関係で動こうとした時や、動かそうとしている時に、動かす為のエネルギー源が足りなかった場合に、筋肉には予期していない動きに対応できず一種の「動作不良」が起こり、小刻みに筋痙攣を起こした状態となってしまいます。これが足がつる状態のメカニズムです。

脱水症状(熱中症)の前兆

これは最近、世の中に幅広く認知されてきましたが、脱水症状(熱中症)の前兆として筋痙攣が現れることがあります。これは主に水分の不足やミネラルの不足によるものだと言われていますが、では具体的にどのミネラルが筋肉の痙攣に関係しているのかを箇条書きで説明します。

マグネシウム
マグネシウムは筋肉を緩めてくれる作用を持つミネラルです。このマグネシウムが不足してしまうことで筋肉を緩める作用が弱まり、結果として筋肉の硬直を招いてしまいます。

カリウム
カリウムはナトリウムとうまくバランスを保っています。少し難しい説明になりますが、人間の細胞の内側にカリウムが、外側にナトリウムがあり、水分の吸収などの水分管理を行ってくれています。このカリウムが不足してしまうと筋肉の正常な動作が行われにくくなってしまいます。

ナトリウム
ナトリウムは塩分と考えられがちですが、ナトリウムと食塩はイコールではなく、食塩はナトリウムの量×2.54という公式で導き出されます。ナトリウムは神経系の伝達組織にも大きな影響を及ぼしているミネラルで、ナトリウムが不足することで神経から筋肉への伝達がうまく行われなくなってしまいます。また、ナトリウムは過剰摂取した分は排泄されますが、過剰摂取を続けていると生活習慣病の原因となる場合がありますので注意が必要です。

カルシウム

カルシウムという名前を聞くと、どうしても筋肉よりは骨に関係する栄養素だと感じてしまいがちですが、カルシウムは筋系に対しても大きな作用があると言えます。カルシウムは筋肉の興奮を鎮静化させてくれる作用を持っています。

上記で説明したものの他にも、人間の体にとって必要だとされているミネラルは16種類と言われていますが、どれかに気を付けて摂取していれば健康になれるということではなく、一番重要となるのはやはりバランスだと言えます。

日本の知恵が体を救う!!

世界には無数の国々がありますが、その中でも日本は独自の文化を遂げた国と言えるほど、日本だけの文化が数多く存在しています。人間の体を作るということ、健康を維持してゆくということに関して言えば、今世界中から注目されているのが「和食」という文化です。この和食、2013年にユネスコの無形文化財にも指定されるほど世界から脚光を浴びています。

皆さんは和の文化である和食という言葉を聞いた時、どのような食卓をイメージしますか?おそらく多くの場合「米・味噌汁・漬物・焼き魚」に納豆や海苔、卵、煮物などではないでしょうか。この食事を考えた時、主食である米には良質なたんぱく質が豊富で、味噌汁からは塩分、大豆に含まれるミネラル、水分が摂取できます。煮物に入っている野菜からビタミン類を、焼き魚(特に青物)からはミネラルはもちろんアミノ酸、海苔からは海洋ミネラルというように、人間の体に重要な栄養素がバランスよく含まれているということがまずはひとつ、それと見て頂ければわかると思いますが熱中症の予防にもつながる栄養素も豊富です。

元々日本という国は、海外に比べて四季という季節のはっきりとした移り変わりがある国です。その環境の中を生き抜く為の体を養う食事と、保存食としての文化が独自の食文化を作り出したとも言えます。

運動系統のトラブルが引き起こす筋痙攣

人間が体を動作させようとする時に、脳からの命令で機能している部分として「運動系統」と呼ばれているものがあります。これを簡単に説明をすると、脳の命令(電気信号)が神経系を介して筋肉を収縮させて骨を動かすというような感じになると思います。この運動系統の様々なトラブルによっても筋肉の硬直が起こる場合があります。

・腰部椎間板ヘルニア(もしくは前兆症状)
・脊柱管狭窄症
・頸椎ヘルニア
・膝関節の不具合
・仙腸関節の不具合

この他にも色々な症状が考えられますが、多くの場合、神経を何かが過度に刺激して、本来筋肉へ伝わるはずの脳からの命令が弱い場合、筋肉の収縮が中途半端に行われてしまい、小刻みな筋痙攣を起こしているというような状況と言えます。簡単に言えば「筋肉の動作がどっちつかずな状態」ということです。動きたいけどうまく動けない、そんな状態だと考えて下さい。また、予期していない動作の際にも筋肉の硬直が起こる場合があります。例えば、長時間同じ姿勢を続けた時などに、体に力を込めて「うぅ~」というような感じで背伸びをしたりします。この時、動かそうとしていないにも関わらず、力の入れ方とタイミングで、足が反射的に動いてしまうことがありますが、この時に筋肉の硬直が出てしまうことがあります。背伸びをしたり、あおむけに寝ている状態で体を目いっぱい伸ばした時に、突然足がつってしまった経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。


和の伝統をぜひ

ここ数年、とてもメジャーな症状となってしまった熱中症。確かに私たちが子供の頃よりも地球温暖化による気温上昇の問題で、日本の気温も昔よりは高くなりました。が、面白いデータがあります。私の住んでいる岩手県の県庁所在地である盛岡市(もりおかし)の過去の気温を調べてみました。調べたのは1988年の6月~8月の気温と今年度2018年の同月です。今年度の最高気温として記録されているのが34.3度、1988年の同月で33.0度。いずれもその年、その3ヶ月間の最高気温ですが、その差がわずか1.3度です。もちろん地域による差はありますが、この1988年というのは私が中学校3年生だった時の年です。私は中学校の時は野球部でしたが、当時は「練習中は水を飲むな」と言われて部活動をやってきた世代でもあります。しかし熱中症になる選手はいませんでした。

確かに地球の温暖化も問題ではあると思いますが、それだけが問題だとは私は思っていません。これはあくまで仮説になりますが、食生活の変化による影響もあるのではないかと思います。ここ数年前から日本の食卓が欧米に近くなっており、それも少なからず影響しているのではないかと思っています。

日本には昔から受け継がれてきた素晴らしい文化が身近にあります。もう一度「和の文化」「和食」を見直してみるのも良いのかもしれません。

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