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ボディバランスを左右均等に・・・。疑問・難問・原因と本来考えるべきこととは!!!?

こんにちは、院長です。

今回の施術日誌のテーマは、今まであまり触れることがなかった「ボディバランス」についてという内容で書いてみたいと思います。ボディバランスに対する施術とひとことで言ってもその手法はとても多く、施術内容や施術料金についても様々だと言えます。今回はその料金や手法について詳しくと言ってしまうとかなり難しいお話しになってしまいますので、具体的にボディバランスを形成してしまう要因や、スポーツや仕事などの各動作に対する考え方に関してお話しをしてゆきたいと思います。


人間のボディバランスは頭部が基準

人間の身体のバランスは、様々な要因によって俗に言う「ゆがみ」が出来上がります。この体のゆがみ、最近はとても重要視されている項目のひとつですが、なぜ体のバランスにゆがみができてしまうのかを考えて施術をしなければ、せっかく左右のバランスを整えても、数日(2~3日)でまた元通りの状態に戻ってしまいます。

なぜ人間の体にはゆがみが生じてしまうのかを考えた時、基準は「脳を水平に保つこと」になります。例えば利き手、利き脚の問題があるので、どうしても人間は左右を均等に使うことはほぼ不可能だと言えます。例えば立っている姿勢が右に傾き加減な方の場合、首は左側へ曲がろうとします。その時、骨盤は右が上がりますが、その時、右側の肩を下げる為に右背部の筋肉などを収縮させ、首は反対の左側に倒そうとして左頸椎部の筋肉を収縮させます。

こうなると人間の体を背部から見た時、背骨がまるで「S字カーブ」を描くように曲がってしまいます。これは脳を水平にしようとすることと、S字カーブにすることで中心に体の重心を保とうとしている働きです。このことから考えた時、体の左右のバランスを均等にするということは、骨盤や肩の高さや前後屈の調整だけでなく、首の調整が必要になります。この首の調整を行う場合、きちんと頸椎1番目の骨からミリ単位での調整が必要となります。首の調整を行わず、骨盤や肩甲骨だけに着目した調整は調整になりません。

左右均等のバランスは本来あり得ないこと

人間には利き手、利き脚という体を長年使ってきた「癖」があります。その為本来、左右を均等に使用すること自体が本来は不可能に近い動作であると言えます。人間の体は指を一本動かしただけでも、指の筋肉だけでなく腕から肩甲骨の内縁の筋肉までを細かく振動させています。例えばデスクワークなどでパソコンを使用している方などは、右側と左側とで大きな差が生じてしまいます。また、左右の脳の支配域が違うので、左右ともバラバラな動きになってしまうのが当たり前です。

これはパソコンだけでなくスポーツシーンでも同様のことが言えます。左右均等の動きをするスポーツである「水泳・陸上競技(走る競技)・アルペンスキー」などは、大会前に体の左右差をなるべくなくしてあげるように調整することで思いもよらない好結果を招くこともありますが、「野球・ゴルフ」などの左右不均等のスポーツは、左右を均等にすることで結果が悪くなってしまうことがとても多くなります。その為、左右差を無くするように調整するのではなく、左右のバランスはそのままで、各関節の可動が広くなるように調整し、その可動域の広がりに脳がアジャストできない状態となる為に、数分動いてもらい、可動域が狭かった状態と広げた状態のギャップを埋めてもらうことが重要となります。

左右が均等であれば「痛みがない」というのは嘘

体に生じた痛みや不調を取り除こうと、左右のバランスを重要視して治療や施術にあたる先生がおります。正直なことを言うと、確かに左右のバランスが均等であれば体にかかる負荷や衝撃を左右に均等にばらすことが「理論上」は可能ですので、痛みや不調は軽減できるということは確かにその通りだと思います。が、あくまでも理論上であり、人間の体に起こる痛みはそこまで単純なものではないということです。

痛みに関して言うと、肉体の痛みは運動系統からだけ起こっているのではなく、心理状況や内臓不調によっても肉体の痛みとして出てしまうことがとても多い為、左右のバランスを均等にしたからといって痛みが消失することとは別問題となることもあります。また、左右差を無くすることをメインに治療や施術をしても、最初でもお話しした通り、人間には生活環境によって作られた体の癖があります。例えば治療や施術の際、いくら左右を均等にしたとしても、早ければ3日程度で元通りの状態に戻ってしまいます。

左右差を無くすることを重要視するのであれば、その方がおかれている生活環境、仕事の職種、その他様々なことを伺って、その環境の中にある要因を取り除く方法までを的確にアドバイスしなければ治療や施術が完了したとは言い切れませんし、それをアドバイスしたとしても、なかなかうまくできないのが人間です。そこには「生活」という環境がある為です。

骨盤矯正をすれば痩せる!?

このようなお話しをよく耳にします。果たしてこれは本当なのか嘘なのか。結論から言えば「痩せる為の準備はできる」と表現することが望ましいかもしれません。骨盤は人間の体の「代謝機能」と密接な関りがあります。骨盤のゆがみは、人間の持っている代謝機能を100%発揮できない状態にしてしまいます。これは骨盤部の骨が関係しているのではなく、「第二の自律神経」とも言われる大腸や小腸、生殖器、排泄器の位置関係がずれてしまうからです。人間は「大腸が健康な人は本当に健康的」と言われるくらい大切な臓器で、皆さんも聞いたことがある言葉である「体脂肪率」というのも大腸周辺の脂肪の量になります。決して体全体の脂肪の量ではありません。

腸では主に水分の吸収も行っていますが、簡単に言うとこの水分量が減ると便秘、増えると下痢ということになります。また、腸内には健康を司る「善玉菌」と呼ばれる様々な細菌が人間の体を健康に保つ役割の一端を担ってくれています。この腸内環境が悪化すると体には「腰痛・腹部の圧迫感・腹痛・背中の吹き出物(肌荒れ)・代謝不良」などの症状が現れます。

この腸内環境や生殖器などの働きが「痩せる」ことと大きく関係しています。環境を整えることで、痩せやすい体の準備はできるということになりますが、即効性があるようなダイエットにつながるということではなく、環境を整えた上で適切な食事と適度な運動は必要になりますので勘違いをしないようにして下さい。長い目で見れば徐々に痩せてゆくことはあるかもしれませんが。


それでもバランスは大切なこと

ここまで聞いてみると「なんだ、バランスなんて必要ないじゃん。」と思ってしまうかもしれませんが、そういうことではなく、それでもボディバランスはとても大切なことだと言えます。直接的な痛みや不調の原因なのかと考えるとそうではないというだけのことで、もちろん左右をきちんと均等に使うことができれば、極度の偏りがあるバランスよりははるかに「痛みを出さない」ということに関していえば大切なことなのです。ただ、体の痛みや不調の原因はそこまで単純なものではなく、色々な外的要因からなるものやストレス性のものなどまで幅広くあります。例えば同じ「腰の痛み・頭痛・背中の痛み」などと言っても、原因は千差万別なのだということを忘れないようにしてください。また、スポーツをされている選手の場合、特に現役の時は「競技の種類・ポジション」などを考えた上でのボディバランスの調整が必要となってきます。その競技において最大限に体の持っているパフォーマンスを発揮させるにはどのような調整が必要なのかを考え、それに伴ったボディバランスを実現することが必要です。

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